カイロの霧
[2009-11-03 19:47:42]

霧で有名な世界の都市と言えばどこか。真っ先に浮かぶのはロンドンだが、10月半ばのある朝、霧とは無縁と思える熱暑の国、エジプトの首都カイロで霧に出くわした。
霧の原因は何か。年降水量の平年値が30mmに満たないこの都市はとても乾燥している。雨はしばらく降っていないようで、朝の気温もせいぜい24℃。ナイル川の水が霧になったとは到底考えられない。
答えは「大気汚染」ということのよう。「カイロは世界で2番目に大気汚染がひどい都市」だという。交通渋滞が恒常的になるほど車の普及が進んでいるが、走っているのは各国から輸入された中古車が多く、20年以上前の車も少なくないようだ。夜間は地面付近が冷え、地上と上空の空気とが混ざらなくなる。排気ガスが地上付近にたまって、霧のように見えただけなのだろう。
街では日本車もたくさん見かけた。エジプトの排ガス規制の実態は知らないが、日本の排ガス規制は時代を追って厳しくなっている。日本の道路を現在走る厳しい基準をクリアした車が、中古車となってエジプトへ届くであろう10~20年後には、カイロの大気汚染も改善されるだろうか。ちなみに、世界で1番大気汚染がひどい都市はメキシコシティーだという。
(小埜佳典)





