黒部の紅葉
[2009-10-21 00:49:20]

黒部川下ノ廊下(くろべがわしものろうか)を歩いた。富山県の観光地の2つの定番、黒部ダムと宇奈月温泉とをつなぐおよそ30kmの道程。道は黒部川の断崖をえぐるように付けられている。遅くまで雪の残るこの道を歩くことができるのは、毎年9月、10月のおよそ2ヶ月間だけだ。
下ノ廊下では今、紅葉が見ごろを迎えている。紅葉の美しさには十分な日照、夜間の冷え込み、そして湿分の3つの条件が必要。深い渓谷は日照面ではやや不利だが、冷え込みと湿分は十分である。
紅葉から谷の底に目を走らせると、昨シーズンの残雪が目に入った。万年雪かもしれない。そして上部に視線を戻すと、遠方に望む白馬岳方面に今年の新雪が姿を見せていた。この新雪が残雪とつながる時、黒部の谷は再び長い冬を迎える。
(小埜佳典)






