今年も10の測候所が無人化
[2009-10-16 01:17:43]
10月1日,八丈島,軽井沢など全国10の「測候所」が,その名を「特別地域気象観測所」に変えた。名前だけを見ると,測候所が何か特別ハイテクになったような印象を受けるが,内実は公務員の削減を目指した測候所の無人化・機械化である。
今回を含め、これまでにおよそ100の測候所が無人化されている。広い長野県にも測候所はひとつもなくなった。防災情報などに用いる種々のデータは今後も機械で自動観測できるが,さくらの開花,初冠雪と言った人間の目でなければ分からないデータの蓄積は途絶えてしまう。
これらの現象は民間でも観測することができるだろう。しかし民間で引き継いで観測を続けているという話はほとんど聞いたことがなく,データの継続性は失われることになる。筆者は毎年,八丈島の桜の開花日を楽しみにしていた。不思議なことに東京より何日か遅いのであるが,これも来年からは発表されなくなる。
来年度までに原則的に全ての測候所が廃止となる。先頃政権交代があったが,公務員削減の方針は新政権のひとつの旗印。時代が変わりゆく様子をただ見守るしかなさそうだ。
(小埜佳典)





