気象台の位置と気温の関係
[2009-02-21 15:10:41]
国立天文台編の『理科年表』には、気象に関する様々な統計が掲載されている。先日、日本の100万都市の1月の気温データを見ていたところ、東京や大阪に比べて、名古屋の数値が幾分低いことに気づいた。
どうして名古屋が寒いのか。名古屋地方気象台に聞いてみた。名古屋は本州の「くびれ」の部分にあり、冬の季節風がこのくびれを通過すると、しばしば名古屋に雪を降らせる……こんな答を予想していたのだが、返ってきたのは「推測だが、東京や大阪に比べて気象台が内陸にあるから」だった。名古屋が特別寒いわけではないようだ。
気温分布は局地性が高く、同じ市内でも高い所と低い所がある。気象台のデータが必ずしも市内の平均像を示すわけではない。こういった事実は案外分かりにくいものだが、地元の人なら割合よく知っている。例えば、以前、筆者がよく行った福島県いわき市。夏の暑い日でもいわきの最高気温が30℃を超えることはあまりないが、実感としてはもっと暑い。地元の方いわく、いわきの測候所は小名浜海岸のすぐそばにあってあまり気温が上がらないが、街中ではゆうに30℃を超えているのだという。
(小名浜測候所は無人化され、現在は「小名浜特別地域気象観測所」にその名を変えています)
(小埜佳典)






