集落跡と防災
[2008-11-27 19:14:08]


静岡県榛原郡川根本町。寸又峡温泉から林道と山道を1時間ほど登ったところに、「湯山集落跡」はある。樹林帯内の稜線上に位置し、現在建物はなく石垣が残るだけだ。
林業関係者が暮らしていたのだろうか。標高約800m、厳しく不便な暮らしだったに違いない。日本にはこのような集落跡や廃村が多数あり、多くは山中である。昔流の不便な暮らしが、日本では成立しなくなったということだろう。
一方、町では宅地開発が進むに連れ、住宅地が山裾に広がっていった。近年の集中豪雨などによる住宅被害は、今にして思えばやや無理をして山裾に広げた宅地開発にその一因があろう。昔流ではない便利なくらしを山裾で成立させるために、安全が一部犠牲となったことは否めない。
将来の気候変動までを見据えた宅地選びはとても難しい。
(小埜佳典)






