尾瀬・最後の草紅葉
[2008-10-20 23:45:11]

「草紅葉(くさもみじ)」という言葉をご存知だろうか。
夏の間、瑞々しい緑色を放っていた低い草たちが、秋になって黄や赤に色づき、まるでもみじのように見えるさまである。今、尾瀬では草紅葉が最後の季節を迎えている。
麓の木々が鮮やかに色づくのに対して、草紅葉は概して地味である。夏には黄色いニッコウキスゲが群生するこの地。その華々しさはどこへやら、陽の当たらない草原が秋風にそよぐさまは、麓の紅葉とは対照的に、冬を予感させる寂しさで一杯である。
この秋はまだ、これといった寒波がこない。そうは言っても尾瀬に初雪が来るのは間もなく。草紅葉の季節もじきに終わる。
(小埜 佳典)





