「温暖化」?「高温化」?
[2008-10-07 22:16:44]
10月6日の日本経済新聞に、作家の倉本聰氏のインタビューが掲載されている。氏はインタビューの冒頭、「地球温暖化問題」という表現に対する異論を唱えている。「地球高温化問題」と呼ぶべきだと言うのである。
言い得て妙である。ネットを検索してみると同じ意見がいくつか見つかる。言葉にはそれぞれが持つイメージ、語感というものがある。「寒冷」「冷涼」は肌寒く厳しい語感だが、「温暖」の言葉には厳しさが全くない。むしろプラスのイメージだ。一方、「低温」「高温」には、いずれもマイナスのイメージが付きまとう。
他に適切な表現はないか。「灼熱化」はやや大げさ。造語になるが、高温化のスピードに焦点を当てるのなら「急暖化」「急温化」といった表現も可能だろうか。
英語の”global warming”の訳であり、今さら変えることは難しいだろう。しかし、危機感を十分に伝えるためには言い換えた方がよい。あるいは逆に、「温暖化」と使い続けて、この言葉が悪いイメージに変わって行くことを待つのだろうか。
(小埜佳典)





