土佐の水切瓦
[2008-09-14 15:04:04]

高知県香南市。太平洋に面した南国の町で、日本国内でも雨の多い地方である。2つ隣の高知市の年間降水量は2627mmで東京の約2倍。台風の季節である9月の降水量が最も多い。
写真は香南市で見かけた建物の一部。左側上部と右側中央部にある、壁から斜め下方にニョキッと突き出た突起物がお分かりだろうか。これは「水切瓦」と呼ばれる、高知の古い建物に残る珍しい瓦である。しっくいの壁は雨に濡れると劣化する。この瓦で雨水を跳ね飛ばし、壁に水がかかりにくくするのである。
周囲の新しい建物には、このような瓦はなかった。壁の耐水性が上がったため不要となったのであろうが、古くから伝わる雨に対する工夫、現代でも何かに使えないものだろうか、と思った。
(小埜佳典)






