雲海/動と静
[2008-09-08 22:16:40]


夏山シーズンが終わった。山は静寂を取戻しつつあり、紅葉シーズンまでの間、登山者の数はグッと少なくなる。新潟・山形の県境付近に連なる朝日連峰は元々登山者の多くない山。この季節、メインのコースをはずれると、ほとんど人に会うこともない。
写真は、そんな山中で明け方見かけた雲海の様子である。両者の様子は随分違う。上の写真は静寂の海、下の写真は荒れる海に例えられよう。両者の違いは何か。
どちらもほぼ同時刻に撮影したものだが、上の雲海にはまだ太陽が当たっていない。下の雲海にはもう当たっていて、対流活動が始まっている。逆行になりコントラストがはっきりした側面もあるが、太陽に当たっているかいないかの違いが「海の荒れ具合」を左右しているのだ。
一口に雲海と言っても、このように様々な姿を見せる。静寂の中、違いを眺めるのもまた楽しい。
(小埜佳典)





