消えゆく言葉
[2008-08-27 21:17:36]
「ゲリラ雷雨」最近この言葉をよく耳にするようになった。予測の難しい局地的な激しい雷雨のことを指すが、他にもここ数年よく使われるようになった気象関連用語がある。猛暑日、地球温暖化、ヒートアイランドなどである。
こういった言葉が新しく知られるようになる一方で、世の中から消えてゆく言葉もある。以前はよく使われていた「不快指数」という言葉などは、最近ほとんど聞かなくなった。
大野義輝著「日本のお天気」によると、「不快指数」はアメリカで生まれ、元々は冷暖房のために必要な電力を予測する目安だったという。日本ではどのくらいの人が不快と感じるかを示す指標として使われ、75以上で半数が、80以上で全員が不快と感じるというが、どうして使われなくなったのか。
それはやはり、気候変動と関連がありそう。東京の今年8月1日~15日の午後3時の不快指数を計算してみると、79以下だったのは3日間だけ。気象台のデータから計算してみた結果だが、街中ではもっと高い指数を示すだろう。東京の夏は常に不快であって、不快指数を発表する意味がないのである。
ちなみに、前出の「日本のお天気」によると、ワシントンの冷房のない官庁は不快指数が86以上になると休みになるという。現在もこのしくみが継続しているかは不明だが、日本では聞いたことがない。
(小埜佳典)





