マラソンは冬季競技?
[2008-08-25 23:24:53]
北京オリンピック男子マラソンの金メダリスト、ワンジル選手を初めて目にしたのは3年ほど前、仙台でであった。
杜の都を掛けるハーフマラソン。今回の北京のレースと同じくワンジル選手は独走、ハーフマラソンで1時間を切る大記録を打ち立てた。
北京のレースはスタートから速いペース展開。日本人は誰しも、後半ペースダウンすることを信じていたに違いない。ゴール直前の頃には30℃に届くかという高温下でのレースである。しかし、彼は最後、むしろペースを上げた。インタビューによれば、中盤「我慢して」ペースを抑えていたのだという。
マラソンのオリンピック記録がこれまで平凡だったのは、大会が真夏に開催されるから。記録だけを考えるのなら冬季種目に変えてしまえばいい。しかし、今回の彼のレースはそんな雑念を払拭するものだった。「暑いから記録が出ない」とはもはや言えない。オリンピックのマラソンは、これまで以上に過酷な競技になった。
(小埜 佳典)





