春の小川・梅と桜の競演
[2008-03-02 22:55:56]


♪は~るのおがわはさらさらゆくよ~、ご存知、文部省唱歌『春の小川』。歌のモデルとなったのは、東京代々木の河骨(こうほね)川。かつて川のあった道を辿ってみた。
小田急線代々木八幡駅から新宿方面にしばらく歩くと、歌碑が建っている。しかし、川の姿は全く見えない。電信柱に付けられた「春の小川」の標識を頼りに、かつての川を遡ってゆく。
流れは参宮橋駅の前で左へ曲がり、商店街の脇を抜けて住宅街へと続くが、地面は全てアスファルトに覆われている。所々、マンホールの下から水音が聞こえはするものの、川の流れなのか、水道なのか、区別がつかない。
標識は「水源」と記された所で途絶えた。辺りはマンションが立ち並ぶ住宅街。スタートからここまで、水の姿はおろか、スミレもレンゲも見ることはできなかった。当時の風景は完全に失われてしまっている。
それでも、うららかな春の太陽に包まれながら、当時の面影を想像し散歩を楽しむのも悪くはない。寄り道した近くの公園では白梅と早咲きの桜とが競演していた。今、あるNPO法人が、川の復活を目指して活動しているという。
(小埜佳典)





