八ヶ岳・一酸化炭素中毒
[2008-02-12 21:52:36]

午前7時。雪の稜線をラッセルしていると上空から大きな音が聞こえてきた。2台のヘリコプターが山頂付近を飛び交っている。遭難者の捜索か? あるいは物資の輸送か? いずれにしても2台を同時に見かけることは珍しい。
長野・山梨の県境に位置する八ヶ岳。その主稜線上に位置する赤岳展望荘で一酸化炭素中毒があったのは11日のこと。南岸低気圧の通過により、八ヶ岳では9日~10日にかけ約50cmの降雪があった。吹き溜まりではより多くの降雪となったであろう。積雪により小屋の機密性が増し、石油ストーブの換気が不十分となった可能性があるという。
冬期の八ヶ岳は登山者に高い人気がある。東京から3時間程度で登山口に着けること、比較的山が浅いことに加え、晴天率の高いことがその理由である。近年は、香港など雪の降らないアジアの各地から、雪上ハイキングにやって来る観光客も見かけるようになった。ふもとの駐車場で聞いたところ、3連休の初日、ある山小屋では宿泊客が予約だけで200名に達したとのこと。稜線上の赤岳展望荘にも、10日夜は約40名の宿泊客がいたという。
首都圏で石油ストーブを使う機会は少ないだろう。しかし、エアコンであっても、室外機に雪が着けば故障の原因となりうる。雪の多いこの冬、着雪に注意したい。
(小埜佳典)





