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2008年01月27日

緊急地震速報失敗?

26日未明、能登半島で震度5弱の地震があった。昨年10月に始まった「緊急地震速報」が流れるべき初のケースであったが、予測の誤差により実際には流れなかった。
 
「初のケース」ということで注目を集め、一部では速報が流れなかったことが大きな問題であったと報じられているが、やや的外れのように思う。計測震度は「4.5」だという。震度5弱を表す4.5~4.9の中では最も弱い地震である。
 
計測震度が「4.4」であったとしたら、「予測どおり」となり、話題にもならなかったであろう。わずか0.1の差が評判を分けたことになるが、この程度の誤差は予測にはつきものではないか。
 
幸い、人的被害の報告はないという。天気予報同様、緊急地震速報も震度で±1程度の誤差を伴う。「震度5」と報じられても「震度6」の可能性があることを、覚えておきたい。
(小埜佳典)

2008年01月23日

都心・雪の日の傘

3rd_雪.jpg
 
23日、東京でも2年ぶりに積雪が観測された。街を眺めると傘を差している人が目立ったが、時折、傘なしで、多少伏し目がちに道行くを見かける。単に忘れただけなのかもしれないが、もしかしたら雪国出身者かもしれない、と思った。
 
雪国の人は、雪が降っても東京の人ほど傘を差さない。雪が乾いていることが多いからだろう。東京の雪はほぼ100%が湿雪。気温1℃というと冷たく感じるが、氷雪の世界から見れば超高温。雪は既に溶け始めている。
 
写真は、今日の雪の結晶を観察してみたもの。目盛1マスは2mmである。雪の結晶の原形は全く見られない。多くの結晶がくっつき、絡み合い、溶け合った、いわゆるぼたん雪である。東京の雪の特徴と言えよう。
 
こんな雪が衣服に付くと、すぐに解けて濡れてしまう。やはり、傘が欲しくなるのである。
 
(小埜佳典)

2008年01月16日

東京、初雪?

16日午前2時。確かに、舞ったように思う。
東京新橋オフィス街の一角。道路脇には客待ちのタクシーがずらりと並んでいる。15日の東京の最高気温は7.6℃と、14日に次ぐ今季2番目に低い最高気温を記録した。夜になっても気温は低いままだ。
 
午前2時、気温4.4℃、湿度48%。湿度が低く、降水があれば雪になる可能性が高い。レーダーではしばらく前から、弱い気圧の谷に伴う降水が観測されている。午前2時、表には確かに白いものが舞ったように思う。
 
気象庁の公式観測地点、新橋にほど近い東京大手町はどうだったのだろうか。朝までに、初雪の発表があるだろうか。
 
(小埜佳典)

2008年01月11日

年末の雪崩事故をふりかえって

槍平.jpg
 
年末年始の雪山での死者・行方不明者は7名にのぼったという。最大の事故は犠牲者4名を出した岐阜県高山市槍平で発生した雪崩である。
 
アメダスによると、30,31日の降雪量は岐阜県高山で25cm、神岡で61cmに達している。表層雪崩は「弱層」と呼ばれる雪の中の弱い層が引き金となって起こるが、短時間に大雪(24時間で 50cm以上が目安)が降ると新雪そのものが弱層となり、雪崩が発生する可能性が高まると言われる。
 
筆者は数年前の正月、現地で幕営したことがある。樹林帯の中にある、小屋に隣接した平坦なキャンプ地である。犠牲者の仲間の「雪崩の起きないはずの場所だった」という言葉は、そのような土地の特徴からのものであろう。現地では31年前にも雪崩が起きているが、犠牲者はいなかったと記録されている。
 
新聞報道によると、事故当日、現地では20名ほどが幕営していた。小屋の東側のテントは無事で、南側のテントが雪崩に襲われた。西側上部斜面からの雪崩に飲まれた形である。地形図を見ると確かに小屋の西側に大きな谷があるが、斜度は東側に比べると緩やかである。上部の急斜面で発生した雪崩に飲み込まれたのであろう。予測が難しいケースである。
 
13~14日にかけて、再び冬型が強まる見込み。上空の寒気は年末年始ほど強くないが、地上の気温は年末年始より低い見込みである。
 
(小埜佳典)