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聞かなくなった不快指数


[2007-08-25 13:32:41]

猛暑で電力需要が逼迫した22日。冷房の切られた筆者の職場の気温はグングン上昇、16時に34.5℃を記録した。靴下を脱ぎだす輩まで現れたが、都会のビルやマンションは、エアコン稼動を前提に設計されたものが多いよう。ヒートアイランド現象の顕著な昨今、空調なしでは耐え難い。
 
最近、「不快指数」という言葉を聞かなくなった。代わりに登場したのが「暑さ指数(WBGT)」。不快指数は元々アメリカで考えられた指標で、真偽のほどは定かではないが、空調のない建物にあったワシントンの官公庁では昔、不快指数が大きくなると休業ということになったらしい。なかなか理にかなっているが、数字自体は70,80といった値で、日本人には直感的には少し分かりにくい。
 
一方、暑さ指数(WBGT)は日本の環境省が発表しているもので、熱中症への危険度を表す。25,30といった気温に近い数値となり、直感的に分かりやすい。不快指数が風や日射を考慮していないのに比べ、暑さ指数ではこれらの影響も考慮しており、暑さの実状をよりよく表していると言える。
 
ここのところ、閉め切った部屋での高齢者の熱中症の事故が相次いでいる。もはや快・不快という次元を超え、安全・危険という視点で考えなければならなくなった都会の夏。不快指数より暑さ指数が使われるようになった理由には、この点も挙げられるであろう。
 
ニュースによると、窓を閉め切っている理由は「物騒で開けられない」からだという。事故の背景には、近所付き合いの希薄化や治安の悪化という点もありそうだ。
(小埜佳典)

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