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変わることはよいことか


[2007-07-08 19:15:29]

「変わらなきゃ!」そうつぶやいた少女が清涼飲料水を飲む、こんなCFがいつかあった。現代社会では自分を変えることはよいことだと思われているが、変わってもらっては困るものがある。それが「気候」である。
 
6月26日発売の「ニュートン」8月号の特集は「地球温暖化」。近所の本屋をのぞいて見ると、発売から10日を経てもなお、店頭に平積みで置かれていた。科学雑誌としては異例の扱いではないかと思うが、きっとよく売れているのだろう。
 
現代の防災システムは、例えば「100年に一度の大雨が起きても災害が防げる」ように設計される。しかしこれは、現在の気候が持続することが前提になっている。気候が変わってしまえば、「100年に一度」の大雨が「10年に一度」になってしまうこともあり、災害の可能性が増す。防災システムは微妙な気候バランスの上に成り立っている。
 
過去、地球は温暖化したことも寒冷化したこともある。実は、温暖化そのものが問題なのではない。問題なのは変化のスピード。ニュートン8月号の記事によれば、過去5千年~1万年かけて起こった変化が、ここ100年~200年の間に起ころうとしているという。速すぎる変化には、人間社会のみならず、動植物もついて行くことができない。
 
変わること自体は悪いことではない。しかし、速すぎる変化は禁物である。
 
(小埜佳典)

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