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2007年06月28日

富士山の雪

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言わずと知れた日本一高い山、富士山。今年は多くの残雪が残る。23~24日に筆者が調べたところ、山梨県の吉田口登山道では、8合目以上に場所によっては50cm以上の積雪がある。今年の冬は暖かかったが、4、5月が低温だった。雪解けには雨の果たす役割が大きい。例えば、雪を解かすために雪渓上にホースで沢の水を導いておくと、一晩で数メートルの深さの穴ができる。降雨は融雪を進める大きな原動力となるが、気温が低いと降雪となるため、逆に積雪を増やしてしまう。
 
27日、山小屋などで作る地元の旅館組合が雪かきを行った。7月1日の山開きに頂上まで登山可能かどうかについては、今日28日に山梨県が調査を行い、最終的に決定する。しかし、吉田口登山道は山の北東斜面に位置しており、山頂まで行かずとも御来光が拝める。河口湖周辺の夜景も美しい。仮に道が開通しなかったとしても、登頂にこだわらなければ、登山を十分楽しめるであろう。
 
ところで、夏山の雪は冬山の雪に比べはるかに硬い。溶けたり凍ったりを繰り返すうちに密度が増し、氷に近づいているから。27日の雪かき、さぞかし大変だったに違いない。
 
(小埜佳典)

2007年06月16日

ニーニョ&ニーニャ

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6月11日の気象庁の発表によれば、この夏はラニーニャ現象が続く見込み。ラニーニャ現象はエルニーニョ現象とは逆に、ペルー沖の海水温が低下する現象。ラニーニャの夏、日本は猛暑と言われるが、その前兆を告げるかのように、梅雨入りしたばかりの東京では15、16日と暑さが続いている。
 
ある本に示された1970年~2000年のデータによると、エルニーニョ、ラニーニャのどちらかが発生していた期間は、どちらも発生していなかった期間よりも長い。現象の定義の仕方にもよるが、発生自体は珍しいことではない。
 
ところで、「ラニーニャ」’La Nina’(2つ目のnの上には~が付く)はスペイン語であり、「女の子」の意の’nina’に定冠詞’La’が付いた言葉である。英語で表せば’The Girl’となる。ここで少し考えてみよう。’The Girl’を日本語にするとしたら、「ザガール現象」とは訳さず、「ガール現象」とするのが普通であろう。’La Nina’が「ニーニャ現象」ではなく「ラニーニャ現象」となったのはなぜか。夏休みの自由研究のサブテーマにいかが?
 
(小埜佳典)

2007年06月10日

気象庁・全国13の測候所を無人化

気象庁は8日、長野県の松本、鹿児島県の種子島など、全国13ヶ所の測候所を今年度無人化し、機械による自動観測に切り替えると発表した。これまで既に55ヶ所の測候所が無人化されており、平成22年度までに、残る全ての測候所も無人化される予定だという。
 
無人化で観測できなくなるものは何か。第一に挙げられるのが「天気」である。晴、曇、雨、雪、霧といった天気は、人間が目で見て判断するもの。無人化された測候所では観測できないが、降水量や日射量のデータから、ある程度推定はできる。
 
もうひとつ、無人ではできない観測がある。初冠雪、桜の開花日、ホタルの初見日といった自然現象の観測である。測候所の無人化により、近年、これらのデータの発表が減っている。長年に渡って蓄積された貴重なデータの連続性が絶たれてしまうのは、残念なことである。
 
天気は元来、肌で感じるもの。民間委託でも、全国に散らばる予報士への委託でもよい。続ける工夫はないものかと、思っている。
 
(小埜佳典)

このまま梅雨入り?

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明日11日は、暦の上での入梅(にゅうばい)。週末は全国各地、所々で激しい雷雨となり、「このまま梅雨入りか?」との会話も聞こえてきた。しかし、広範囲での激しい雨は今日まで。明日から数日は晴天となる所が多そう。
 
激しい雷雨の原因は上空の寒気。切り離された寒気の塊は、川のよどみにはまったかのようにゆっくりと日本付近を通過した。寒気の後ろには暖気が控えていて、12~13日頃、日本の北を通過する見込み。全国的に好天、気温も上昇し、北海道内陸部でも最高気温が30℃を超え、真夏日となる可能性がある。
 
では梅雨入りはいったいいつになるのか。来週後半になると曇や雨の天気となる。近畿以西は14日に、東海、関東甲信地方は15日に梅雨入りとなりそうだが、18日頃再び晴れ間が戻る見込み。
 
(小埜佳典)

2007年06月03日

小笠原諸島で週間天気予報始まる

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気象庁は先月25日、平成20年3月から小笠原諸島での警報、注意報、週間天気予報などの提供を始めると発表した。
 
東京から南へ約1,000km、亜熱帯の小笠原諸島へは、現在でも東京から約25時間の船旅。時として台風の通り道ともなり、警報、注意報の持つ意味は小さくない。父島には測候所があるものの、レーダー観測網からははずれており、島の天気に影響を与える情報を、地上からリアルタイムで仔細に集めることは困難。そんな中での新たなサービス提供開始には、気象衛星「ひまわり」の観測が、同6号から30分毎となったことが大きく寄与していよう。
 
筆者が同島を訪れたのは十数年前。原付で島内を回っていたところ、「台風の接近で船出が1日早まります」との放送が流れた。急いで宿に戻ったことを覚えている。
 
(小埜佳典)