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2007年05月27日

猛暑日と真冬日、両方あった27日

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熊本、宮崎で、最高気温35℃以上の猛暑日を初めて記録した27日、長野県白馬村の白馬大雪渓には、スキー、スノーボードを楽しもうという、50名以上の人々の姿が見られた。
 
上空の寒気の影響で、この日の白馬大雪渓上部は霧の中。斜面を吹き降ろす強い風は時折ブリザードを巻き起こし、吹き付ける粒の粗い雪が顔面に苦痛を感じさせる。26日に営業を始めたばかりの標高2,730mの村営白馬岳頂上宿舎では午前10時現在、氷点下1℃。おそらく真冬日となったであろう。
 
スキーシーズンはそろそろ終わりを迎えるが、大雪渓そのものは真夏も残る。この冬は暖冬だったが、その後3~4月が比較的低温だったため、標高の高い箇所には平年並みの雪が残っているようだ。真夏の雪、期待できそうである。
 
(小埜佳典)

2007年05月23日

『CO2家計簿』の利用促進開始

東京電力は18日、6月から『CO2家計簿』の利用促進を実施すると発表した。『CO2家計簿』聞き慣れない名称だが、一般家庭で発生するCO2の量をネット上で計算するサービス。電気を使うことによって発生するCO2に限らず、ガス、水道、暖房用の灯油、自家用車のガソリンなど、家庭で発生する全てのCO2が計算でき、月ごとの増減をグラフに示す機能などを持つ。
 
一般家庭で発生するCO2は、産業などで発生するCO2に比べ少なく、日本全体で見れば2割程度に過ぎない。しかし、環境省のデータによれば、産業などで発生するCO2が1990年から8%しか増えていないのに対して、一般家庭から発生するCO2は、バブル崩壊後の不況の時期を含むにもかかわらず、40%も増えている。CO2削減には、一般家庭での努力が欠かせない。
 
千葉県我孫子市では、今年度から東京電力のこのサービスの活用し、市内で発生するCO2の削減に取り組んでいる。今後、このような例が増えるのではないかと思う。
 
(小埜佳典)

2007年05月11日

CO2温暖化説は本当か?

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5月4日、北アルプスで雷鳥に出会った。この時期、雷鳥は白い羽から黒い羽に徐々に衣替えするが、昨年同時期の写真に比べ黒い羽が多く、羽の生えかわりが早いようである。これも暖冬の影響だろうか。
 
一方、ある山菜の専門家は、今年は山菜の成長が遅いという。暖冬なのになぜなのか、と首をひねっていた。
 
この春、ソメイヨシノの開花は東京からスタートし、西へ北へと開花前線は進んだ。「寒さが足りなかったため九州などでは開花が遅れた」という理由であるが、桜のように関心の高い植物でない場合、メカニズムが子細に解明されていないケースも多い。自然は複雑であり、一筋縄には語れない。
 
昨今、二酸化炭素による地球温暖化が叫ばれているが、これとて100%正しいと証明されたものではない。が、証明を待っていては対策が手遅れになる可能性が高く、対策が必須であることも正しいであろう。ここで気になることは、「対策などいらない」という異論がほとんど聞こえてこないことである。昨今強まっているように感じられる、皆が同一方向を向いた全体主義的な考え方は、社会的にも学問的にも危険である。異論に対し耳を傾ける姿勢を忘れてはならない。
 
そして、判断の科学的な材料を伝えるのは、我々の役目である。
 
(小埜佳典)

2007年05月07日

日本の到達不能極・黒部源流の今

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「到達不能極」という言葉がある。読んで字のごとく、到達するのが不可能とも思えるほど難しい地点のこと。北極地方や南極地方で海岸線から最も遠く離れた位置を指し、北極点や南極点に観光ツアーで行けるようになった今、冒険家たちはむしろこちらに注目している。南極の到達不能極に人類が徒歩で到達したのは、つい4ヶ月前、2007年1月のことである。
 
では、日本の到達不能極はどこか。「徒歩で到達するのに最も時間を要し、かつ行く価値のある所」と定義するなら、富山湾に流れ入る黒部川の源流部がそのひとつの候補地となろう。数多くの観光客が訪れる黒部ダムのさらに十数キロ上流、富山・岐阜・長野の3県の県境に位置しており、ふもとから徒歩1日半をかけてやっと到達することができる。
 
ゴールデンウィーク、標高2,500m前後の高原はまだ雪に埋もれていた。樹木のない一面の雪原は、ヨーロッパやアラスカのスキー場を彷彿とさせる。寒々しい感じがするが、実のところは雪の照り返しで日射も紫外線も夏以上で、風がなければ歩いていて暑いくらいである。
 
まばらながらも数多くのスキーヤーを迎えた連休の黒部源流部。今後しばらくは再び静寂の季節となり、次に賑わいを見せるのは7月の海の日前後となる。
 
(小埜佳典)