フラガール・温暖な東北いわき
[2007-01-14 20:49:22]
映画「フラガール」を見た。閉山に追い込まれる常磐炭鉱の失業対策として計画されたレジャー施設、常磐ハワイアンセンターの誕生物語。劇中、「こんな寒い町にハワイができるか!」のセリフが何度か聞かれたが、施設が成功した背景には、「こんな寒い町に」という意外性もあるように思う。
と、寒さを強調してしまったが、舞台となったいわき市、実はそれほど寒い町ではない。サーファーの間では「東北の湘南」とも呼ばれ、太平洋に面していることもあって関東地方の内陸部に比べてもずっと暖かい。
劇中は冬のシーンが多い。北海道夕張に行ってしまった紀美子の親友、早苗から届く手紙には「こっちの朝は雪下ろしから始まる」の言葉があったが、いわきでの雪のシーンはなく、冬木立のシーンが目立った。ダンスの練習を始める前、バレエシューズのつま先が少しだけ冷たそうだった紀美子。いずれも、いわきの冬の「穏やかな寒さ」をうまく表現しているように思えた。
常磐ハワイアンセンターは「スパリゾートハワイアンズ」とその名を変え、現在も賑わっている。市内では、木の生い茂ったズリ山や、いわき市石炭・化石館の塞がれた炭鉱の入口などに、当時の姿を見ることができる。
(小埜佳典)





