消えた梅前線
[2006-05-17 21:19:16]
15日、北海道室蘭市の梅の開花が発表された。これは日本から梅前線が消えてしまったことを意味する。桜前線ほど注目されないが、気象庁では梅やつつじの開花も発表しているのだ。
正月頃からゆっくりと日本列島を北上してきた梅の開花前線は、今月7日に北海道に上陸。道内全域で観測されている桜とは異なり、梅は南西部の函館、江差、札幌、室蘭の4ヶ所のみでの観測。室蘭を最後に全地点で開花した。このため、公式にはこれ以上梅前線は北上しない。
道東、道北には梅が育たないのか。いや、北海道でも有数の寒冷地、旭川市には樹齢90年以上の有名な白梅がある。札幌管区気象台天気相談所に聞いてみても「観測していない理由はよく分かりません」。稚内出身の友人は「梅も桜も少なく、本州の人ほど関心がないのでは」と言うが、梅と桜が相前後してほとんど同時に花開く北海道では、別々に観測する必要はあまりなく、華やかな桜で代表させているのではないかと思う。北海道の春の短さを象徴しているとも言え、華やかでもあり、寂しくもある。
ちなみに、気象台で観測するのは「白梅」と決められている。
(小埜佳典)






