東京、28年ぶり秋の黄砂!
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12日から13日、西日本から東北までの広い範囲で黄砂を観測したと発表された。新潟は観測史上初の秋の黄砂、東京でも1982年以来28年ぶりの秋の黄砂だった。黄砂は、東アジア内陸部の砂漠の砂が、砂塵嵐などによって上空に巻き上げられ、広い範囲に飛来、地上に降り注ぐ気象現象である。主に春先に発生することが多い。黄砂を観測した東京、空がうっすらと黄色っぽく見え、にごっているように感じられた。
東アジアの上空では、偏西風と呼ばれる西風が吹いている。日本付近での天気がたいてい西から変わるのも、偏西風の影響だ。このために、上空高くに舞い上がった中国大陸の黄砂も東寄りに流され、日本などに到達するのである。
黄砂の発生には、大陸の地表面の状態(植生、積雪の有無、土壌水分など)や上空の風の状態が大きく関係する。発生地で降水量が多いとその後の黄砂の発生は減り、降水量が少ないと増える傾向にある。また強い低気圧が通過した前後などは砂嵐が多く発生し、黄砂が発生しやすくなる。降水量が少なく地面が乾燥するのは冬だが、シベリア高気圧の影響で比較的穏やかな天候が続くため黄砂が発生しにくい。だが春になると、表土を覆った積雪が融け、低気圧が発達しながら通過するなどして風が強い日が増えるため、黄砂の発生も増えるとされる。今回も中国大陸上で発達した低気圧が砂を巻き上げ、偏西風に乗ったとみられる。
黄砂が発生すると見通しが悪くなるため、車の運転、交通障害などに注意が必要である。また、洗濯物などが汚れやすくなる可能性も考えておく必要があろう。黄砂は、従来自然現象とされてきたが、近年は土地の劣化や砂漠化との関連性が指摘されている。ここ最近10年で考えても、2002年、2005年、2009年秋にも西日本を中心に黄砂が観測されている。まだ推論の段階ではあるが、地球環境問題はイメージ以上に深刻な段階に達していると実感せざるを得ない。
(金子大輔)






