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鳥たちの巣立ちシーズン!


[2010-06-14 15:22:07]

ここ数日、関東の都市部では「ギャーギャー、キュルキュル……」と鳥の鳴き声が、やけににぎやかだと感じる方も多いことだろう。体のほとんどが灰褐色で、くちばしと足は橙色をしたこの鳥はムクドリ。ムクドリたちが今、いっせいに巣立ちを迎えている。

先日のことだが、ムクドリの幼鳥が巣立った瞬間、ハシブトガラスに食べられてしまうというショッキングなシーンを目撃。親鳥を中心に、何十というムクドリが集まってカラスを追いかけたが、幼鳥を取り返すことはできなかった。それでも、ムクドリは引き続き抗議するような行動を続け、最後にはカラスが逃げ回るという状況になっていた。体が弱く飛ぶ力が未熟な雛は、しばしば大型の鳥などに狙われる。巣立ちはイメージ通り、命がけなのだ。

また、このシーズンは道端をノコノコ歩いている鳥の雛を見かけることがある。人間の感覚だと、交通事故が心配でつい保護したくなってしまうものだが「鳥のヒナを拾わないで」と日本野鳥の会などは呼びかけている。十分に育ったヒナは、巣立ちの準備のため、歩いたり飛んだりする練習をする。そしてその様子を、どこかから親鳥が見守っているはずである。こうしたヒナを助けてしまうと、鳥の立場からは「誘拐された」ことになってしまうのだ。

ムクドリ以外にも、初夏は多くの野鳥が子育てに励む。千葉県立中央博物館の舟田池では、カイツブリが営巣して卵を産み、6月12日現在、3羽のヒナが生まれている。人間にできることといえば、応援すること、見守ることだけ。あちらこちらの巣から羽ばたく若鳥に、エールを送りたい。
(金子大輔)

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