クロオオアリの結婚飛行!
20日は、梅雨の走りのようなぐずついた天気となった。だが日中の気温は20℃以上。湿度が高く、かなり蒸し暑く感じられた。こんな日には、クロオオアリというアリが『結婚飛行』をすることが知られている。
クロオオアリとは、体長10ミリを超える日本最大のアリだ。草木の少ない地面に巣を作り、都市部でも目にすることが多い。雨後の蒸し暑い日、クロオオアリの巣からは、翅のついたアリがぞくぞくと出てくる。小さな羽アリは『オスアリ』、大きな羽アリは新たな『女王アリ』だ。女王アリとオスアリは巣から飛び立ち、空中で交尾。交尾後、地上に降りた女王は羽を落とし、新たな巣を作り始める。このような行動はシロアリ等とも似ているが、異なるのがオスアリの行方である。シロアリでは王アリとなることができるが、クロオオアリでは交尾後すぐに命を落とす悲しい運命にあるのだ。
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20日午後、雨が小止みになったとき、いくつかクロオオアリの巣を見て回った。どの巣でも、羽アリ(女王アリ・オスアリ)が巣から顔を出していた。周囲を歩く、羽のないアリが働きアリ。働きアリはいわゆる『見送り』で、非常に興奮している様子が伺える。20日も、何頭か上空へ飛び立つのが確認できたが、本格的に飛び立つのは、気温が上がる明日(21日)となるだろう。
交尾後、翅を落とした女王アリも、体長が20ミリ近くと大きいことで区別できる。新たな巣を築き出した女王は、一生の間、ひたすら卵を産み続け、巣を巨大化させてゆく。その女王アリの寿命は、10年とも20年とも言われる。アリをじっくり飼育したいときには、交尾後の翅を落とした女王から飼い始めたり、囲いなどをして希望の場所に巣を作らせたりすれば、長期的に巣を観察することができる。子どもの頃から飼っても、きっと大人になるまで楽しませてくれることだろう。
(金子大輔)






