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夏の虫がフライング羽化!?


[2010-04-24 23:08:38]


「巨大なハチみたいなのが、ブーンという音を立てながら花に飛んで来て怖い」……都市部でこのように言われて見に行くと、その生き物の正体はたいていオオスカシバである。オオスカシバはスズメガ科のガで、透明な羽を持ち、ガとしては珍しく昼行性。派手な体色で力強く飛んでくる姿は、ハチどころかハチドリに間違われることすら珍しくない。なお、本物のスズメバチはというと花に飛んでくることはほとんどない。飛んでくるとすれば、他のハチやチョウ・ガなどの獲物を狙っているときくらいだろう。


さて、羽化したばかりのオオスカシバは、他のチョウ・ガと同じように、羽に白い粉をつけている。だが、羽を激しく羽ばたかせ、自ら粉を落として透明にしてしまうのだ。こうしてオオスカシバは、ハチに似せることで身を守っているといわれている。もちろん、本質はお人よしなガ――刺すことなどはできないのでご安心を。

このオオスカシバ、本来は6月頃から現れる夏の生き物だ。だが、今年は4月上旬から羽化しているのが確認され、今日(24日)で3頭目を目撃した。オオスカシバが羽化していた日は、いずれも20℃以上まで気温が上がっていた。

今春は、極端に寒い日がある一方、真冬の頃からかなり暖かい日もあるのが特徴。虫たちも混乱して、夏の行動をしてしまっている可能性がある。だが、極端に寒い日が戻ってきたりすると対応しきれず、命を落としてしまうことも多い。4月13日に羽化したオオスカシバも、残念ながら4月17日の雪の日を無事に乗り切れたとは思えない。天候不順で一番被害を被っているのは、天候に依存して生きている昆虫・そして野生生物たちなのかもしれない。
(金子 大輔)

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