春の生き物、ぞくぞくと
早くも3月下旬だ。京都・名古屋からはサクラ開花の便りが届き、東京・横浜でも連休明け頃までに開花の可能性がある(民間気象会社の予測)。陽射しが強くなったからであろうか、『気温11℃』でも真冬と明らかに体感が異なる。コートが暑く感じられたり、風が爽やかに感じられたりすることが多くなった。
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植物・動物界でも、季節は劇的に進行している。開けた草地では『つくし』が無数に顔を出している。つくしは、スギナという野草の胞子茎だ。つくしを摘み、佃煮にして食べた経験のある方も多いことだろう。一方でスギナは非常に頑丈な雑草なので、畑では厄介な存在とされてしまう。美味しいけれど農業上は厄介な存在……イナゴとよく似たポジションといえそうだ。
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また、オオイヌノフグリも道端のいたるところで咲き誇っている。オオイヌノフグリは、明治の頃にヨーロッパーからやってきた帰化植物である。そして、名中にある「フグリ」は、『睾丸』という意味なのだ。オオイヌノフグリ自体は、それほど犬の睾丸に似ているわけではない。別種でイヌノフグリという野草があり、そのイヌノフグリに似ているということで、こんな不名誉な名前がつけられてしまったという哀れな経緯だ。生き物の和名には、少々品がないものや差別的な用語を使ったものが少なくない。だが、名前である以上、そうコロコロと変えることもできないというジレンマに悩まされるのだとか。
その他にも、シジミチョウの仲間が飛んでいるのも目撃したし、ある橋の欄干ではトビモンオオエダシャク(シャクガ科)が産卵しているのも見られた。都市の近くでも、驚くほどたくさんの生き物が活動を開始していることを実感できる昨今である。今日からいよいよ3連休! 公園や森林、水辺などを散策し、本格的な春を探しにいくのはいかがであろうか。
(金子 大輔)






