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津波の警戒態勢について


[2010-03-01 20:35:50]

南米チリの巨大地震における津波で、気象庁は3月1日午前、注意報・警報のすべてを解除した。17年ぶりの大津波警報は9時間以上、津波警報・津波注意報はほぼ1日継続したことに。結果的に、今回は1960年のチリ地震のような大きな人的被害は出ず、一安心といったところだろう。

1日午前、気象庁の関田康雄・地震津波監視課長は会見を行い、「津波の予測が過大であったこと、警報・注意報が長引いたことをおわびしたい」と謝罪した。長時間における交通マヒ、日曜日の予定が狂ったことなどで、「その通りだ! 騒ぎ過ぎではないか」と感じた方も多かったかもしれない。

津波は28日午後、北海道から沖縄県の太平洋沿岸に到達。岩手県の久慈港と高知県の須崎港で1.2メートル、仙台港と鹿児島県の志布志港で1.1メートルの津波が観測された。たしかに、予報値を下回っており、日本中が過剰な騒ぎに包まれたことも否めないだろう。

だが、津波に限らず予報全般に当てはまることであるが、「災害が来ると言ったのに来なかった(軽かった)」というケースと、「災害が来ないと言ったのに来た(予報よりひどかった)」というケースでは、後者の方が深刻であるのはいうまでもない。しかも今回は、はるか遠いチリでの地震だ。「遠く離れているのだから、津波なんて来ないのではないか?」と、油断してしまいがちな状況でもあった。厳重体制で臨んだために、被害を最小限に食い止められたという見方もできる。

自然災害は、一瞬にして何千、何万人もの命を奪う可能性がある。現代社会においても、自然だけは決して侮ることはできない。『災害では、最悪の事態を考えて警戒』という基本姿勢は決して忘れないようにしたい。
(金子 大輔)

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