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寒い立春、暖かい大寒


[2010-02-06 15:27:25]


文部省唱歌の『早春賦』では、『春と聞かねば 知らでありしを』と謳われている。「春であると聞かなかったら、春が来たことを知らなかったであろうに」という意味だが、まさに2010年はそんな状況だ。

2月4日は、暦の上では立春……だが、日本列島の上空に今シーズン最強の寒気が流れ込んできた。東京都心では、最低気温-0.4℃という今シーズン一番の冷え込みを記録。また、新潟市では5日に積雪81センチという記録的な大雪となった。6日になっても全国的に強い北風が吹き荒れ、春の兆しを感じることは難しい。

一方で、先月20日は大寒であったが、そのときには全国的に南風が吹き、気温が上がった。東京も20日に17.2℃、21日に18.0℃という、お花見の頃の陽気だったことは記憶に新しいだろう。今年は、大寒に春の陽気、立春に最強の寒気という暦とは正反対の気象状況になってしまった。

だが、広い視野で見ると確実に春は近づいている。夕方17時頃になってもまだ明るさが残り、日が伸びたことを実感できる。また、木々の芽・蕾もわずかに膨らんでいることも感じられるだろう。雨水(雪が雨に変わる)、啓蟄(虫が目覚める)、春分……春の気配を濃厚に感じる二十四節気が、すぐ先に控えている。三寒四温といわれている通り、寒さと暖かさを繰り返しながら、季節は春へと移行していくのである。
(金子 大輔)

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