気象庁、さくら開花予測を廃止
気象庁は、これまで行ってきたさくらの開花予想を、2010年以降行わないことを発表している。気象庁のさくら開花予想は、昭和30年から、全国(沖縄・奄美地方除く)の気象台等が観測しているさくらを対象として行われてきた。
さくらは、夏になると翌春に咲く花のもととなる『花芽』を形成し、休眠へ入る。そして秋~冬になり、一定期間低温にさらされると休眠が打破され、ゆっくりと花が成長していくのだ。休眠が打破された後、気温が高いほど成長量が大きくなるため、春先の気温を予測することで開花日を推定できる。
ところで、開花予測を廃止した背景には、民間の気象会社も同様の予報を発表していることが挙げられている。たとえば、ウェザーニューズの『さくらch.』を見ると、大変きめ細かい予報が行われていることがわかる。予測地点は花見スポット(代々木公園、上野公園など)ごとに発表され、開花状況も「つぼみ」、「ピンクのつぼみ」、「1輪咲いた」……「満開」「散り始め」「葉桜」と9段階にも分かれている。たとえば、開花したばかりの頃、あるいは散り始めの頃に花見に行こうと計画し、「代々木公園にしようか? 上野公園にしようか?」などと迷ったときに、こういったピンポイント予報は重宝されることだろう。
●さくら情報-ウェザーニューズ
http://weathernews.jp/sakura/
なお、気象庁予測がなくなることで、長年蓄積されてきたデータが途切れてしまうというデメリットが考えられた。だが、「開花の観測」は引き続き行うとのことである。靖国神社のソメイヨシノに注目が集まる、という伝統的な光景がなくなるのが些か寂しいが、研究面でのマイナスは抑えられる見込みだ。
2010年。気象庁予測がなくなったことで、必然的にこれまで以上に民間の予測に注目が集まることだろう。独自に予測する始めての春……予測の結果やいかに!?
(金子 大輔)






