池に浮かぶ皮膜
[2009-12-12 01:39:48]
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マガモやコガモがたくさん集まっている都市の池……。そこでキラキラ輝く膜が浮いているのを見つけた。「油で水質が汚染されているのだろうか」と憮然とした気分になるかもしれないが、写真のものは油膜ではない。『鉄バクテリア』という土壌生物が作る酸化鉄の皮膜である。このような皮膜は、水田や湿原でもしばしば見ることができる。
鉄バクテリアは、土壌に普通に存在している。水田などの水の移動が少ない場所でしばしば大量に繁殖し、二価の鉄イオンを三価へと酸化する微生物だ。注意すると、周辺の土に鉄分を含んだオレンジ色の部分を見つけることができるかもしれない。
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では、油膜と鉄バクテリアを区別する方法はあるのだろうか。一番シンプルな方法は、匂いを嗅ぐことである。油の匂いがすれば油膜、しなければ鉄バクテリアの可能性が高い。また、木の枝などを膜に突っ込んで変化を見る方法もある。膜が割れてしまったら鉄バクテリア、割れないもしくは割れてもすぐに融合してしまう場合には油膜である。
鉄バクテリアも、鉄バクテリアが作る水酸化第二鉄もほぼ無害。湿原・池で鉄バクテリアが発生しても、放置してまず問題ないであろう。なお、鉄バクテリアは、水道水に含まれる鉄イオンを除去する際に利用される。鉄イオンやマンガンイオンを多く含む水は「金気が多い」と言われ、味覚に違和感を覚えるため、鉄イオンを析出できる鉄バクテリアが重宝されるというわけである。
(金子 大輔)





