都会での秋の虫聞き
[2009-09-27 12:33:20]
まもなく10月。セミの声を聞くことがほとんどなくなり、代わって、夜になると「秋の鳴く虫」がにぎやかだ。どんな都会でも、小さな草むら・街路樹などはけっこうあり、往々にして鳴く虫たちの小さなパラダイスとなるのである。
都市部で聞けるものの代表としては、大きな声で「コロコロリー……」と鳴くエンマコオロギが挙げられる。エンマコオロギは、日本最大のコオロギで、閻魔大王を思わせるいかつい顔をしていることから、この名前がつけられた。また、最近増えているのが「リーリーリー……」と強い音で鳴くアオマツムシだ。アオマツムシは木の上に住み、コオロギとしては珍しく緑色をしている。アオマツムシの声は、都会でも毎日のように聞けるが、姿を見るのは極めて難しい。
もう少し自然の豊かなところへ行くと、キリギリスの仲間の声も聞くことができるだろう。「スイーッチョン」と鳴くウマオイなどは他の昆虫を食べるので、自然が豊富で、他の虫の多いところでないと生きられない。また、顎の力が強烈で、噛みつくと首が取れてしまうことから、クビキリギリスという名前がつけられたユニークなキリギリスもいる。一方「ガチャガチャ!」と騒がしい声で鳴くクツワムシは、草食でおとなしい。都心近郊では、代々木公園、多摩川河川敷の藪などに行くと、多種多様の鳴く虫が生息しているのではなかろうか。
秋の夜の帰り道……自然界のオーケストラの演奏に耳を傾けながら帰路につくのも風流であろう。
(金子 大輔)






