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オガサワラシジミの人工繁殖失敗


[2009-09-13 12:27:34]

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読売新聞によると、国の特別天然記念物のチョウ「オガサワラシジミ」の人工繁殖に失敗していたことが明らかになったという。オガサワラシジミは、推定で数百頭にまで減少しており、環境省は、最も絶滅の危険が高い『絶滅危惧Ⅰ種』に指定している。オガサワラシジミの激減の原因としては、外来種のトカゲに捕食されたり、外来植物の侵入により、幼虫の食草が激減したりしたことなどが挙げられている。

※食草……チョウ・ガの幼虫は決まった植物しか食べず、幼虫が食べる植物を食草と呼ぶ。たとえばアゲハはミカン類、モンシロチョウはキャベツなど。

人口繁殖の方法としては、サナギ、卵、成虫を50個体捕獲。専用の瓶で運び込み、人の手でオスとメスをくっ付け合う方法がとられた。この方法は、チョウやガの人工繁殖としては、もっとも一般的な方法。だが、昨年秋までに、すべてが死んでしまったということだ。オガサワラシジミは、小笠原諸島の世界遺産登録への鍵をも握っている存在。生息数の回復が登録への最大の課題となっていただけに、非常に残念である。

チョウにおける人工繁殖は、意外に難しいと言われる。どうも、昆虫にも人間同様「相性」があり、オスとメスであれば誰でもよい、とはいかないようなのである。チョウ・ガは大変個性に富んでいることもわかっているのだ。インコよりも簡単に手乗りにできる性格のガ(オオミズアオなど)がいると思えば、スズメをも追い払ってしまうチョウ(オオムラサキなど)がいたりする。もしかしたら昆虫は、人間の想像を絶する複雑な心を持っている!? そうなると、繁殖はとても一筋縄では行きそうにない。
(金子 大輔)

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