『スーパー台風』、襲来の恐怖!?
地球温暖化がこのまま進むと、風速が最大80メートルに達する極めて強い「スーパー台風」が日本を襲う可能性がある――そんな見解を、名古屋大と気象研究所のチームがまとめた。「スーパー台風」は、米国に壊滅的な被害をもたらしたハリケーン「カトリーナ」をも大きく上回る勢力ということだ。
ここで、「昭和の三大台風」について調べてみると、その凄惨さに言葉を失う。「昭和の三大台風」とは、室戸台風、枕崎台風、伊勢湾台風の3つ。910~930ヘクトパスカルという、極めて強い勢力で日本に接近している。特に、伊勢湾台風では死者・行方不明者が5000人を超えた。戦後で、死者・行方不明者が5000人を超えた自然災害は、阪神淡路大震災と伊勢湾台風のみだ。だが、今回予想されている「スーパー台風」は、866ヘクトパスカルというのだから、「昭和の三大台風」をはるかに上回る勢力と言えるのだ。
なお、「スーパー台風」を予想したプロセスを見ると、衝撃的なことがわかる。「温暖化がこのまま進む」というシナリオでは、「スーパー台風」の発生が複数回予想されることに対し、「温暖化が進まない」というシナリオにすると、「スーパー台風」の発生はゼロになるというのだ。
先日、鳩山由紀夫代表が「日本の温室効果ガスを、1990年比で25%削減を目指す」ことを明言した。「産業界は猛反発している」とのことであるが、温暖化対策は『何よりも優先』して行わなければならない課題ではなかろうか。「スーパー台風」がやってきたら、それこそ経済的ダメージは計り知れない。それに、想定外の数の犠牲者が出る恐れもある。人命こそ最優先にしなければならない。地球に未来があってこその経済――「宇宙船地球号」が壊れてしまってからでは、すべてが無意味になってしまう。
(金子 大輔)






