東京、暴風域に入らず
[2009-09-01 12:01:25]
台風11号は、関東の東海上を北上し、まもなく北海道の南に達する見込みだ。関東から北海道の広い範囲でまとまった雨になり、銚子では最大瞬間風速36.4メートルを観測。また、台風を取り巻く北よりの風が強まったため、31日の関東平野では10月下旬並みの肌寒い一日となった。
だが、東京や横浜、千葉市などでは暴風域に入らず、予想されたほどの大荒れの天気にはならなかった。これは、直前になって台風が進路を東寄りに変えたことが原因のひとつである。都心の風雨のスペックとしては、最大瞬間風速は14.0メートル、最大風速は7.7メートル、最大1時間雨量が12.5ミリだった。今回ように、小さくコンパクトにまとまった台風では、わずかに進路がそれただけで状況が大きく変わってくる。
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台風が急に進路を変えた原因として考えられるのが、関東に溜まっていた冷気だ。台風は、寒気や高気圧を避けて進む性質がある。北上してきた台風は、寒気のプールと化していた関東平野を避けたのではないだろうか。なお、このようにして溜まった寒気は、高気圧としての性格を帯びることもわかっている。それで、雨雲が関東にやってくると突然弱まる現象も見られたのだろう。
結果的に雨量・風速ともに予想を大きく下回った11号だが、それでも台風は台風。倒木が当たったり、転倒したりすることによる負傷事故は発生してしまった。今回、接近中に止み間や風が弱まるタイミングが目立ったが、他の台風では、今回のように予想を下回る風雨で済むとは限らない。台風による事故のほとんどは、「嵐が弱まったタイミングで油断してしまった」というもの。台風はひとつひとつ個性があり、毎回異なった現象が絡んでくる可能性があるので、十分に警戒する必要がある。
(金子 大輔)






