11号、珍しいルートで接近か?
[2009-08-30 11:19:56]
台風11号は、30日午前9時現在、八丈島の南東海上を時速30キロで西北西に進んでいる。気象庁の予想進路では、このまま北西寄りに進んで、関東地方にかなり接近する見込みだ。台風の接近に伴い、強い雨や暴風に警戒が必要となるが、今回特に気になるのが台風の接近ルートである。
関東地方にかなり接近、あるいは上陸する台風のルートには、いくつかのパターンがある。一番メジャーなものが、図のAコース(青い矢印)だ。本州南岸を東進するもので、台風の勢力から想定されるよりも、風速・降水量は小さくて済むことがほとんどである。もちろん、台風が強いときや前線が停滞しているときなどは、決して油断はできない。
次に挙げられるのがBコース(赤い矢印)である。銚子付近を掠めて北上するパターンであり、1993年8月27日、1996年9月22日などが挙げられる。このパターンでは、関東沿岸を中心に非常に激しい暴風雨に見舞われる。1996年には関東南部の広い範囲で雨量が200ミリを超え、最大瞬間風速は銚子で51.9メートル、横浜で41.5メートル、東京都心で36.1メートルを記録している。
そして、もうひとつCコース(ピンク色の矢印)を考えてみた。北西寄りに進みながら関東地方を通過するパターンである。実は、過去にCコースを通った台風はほとんどない。降水量、風速、降水時間はどのくらいか……未知数が非常に多いのだ。全国的な傾向として、「西進する台風は恐ろしい」と言う人もいるため、Cコースは危険と考えておくにこしたことはない。
そして、今回の11号もCコースないしはBコースを取る可能性が出てきている。たとえ台風の勢力が強くなくとも、予想をはるかに上回る大雨・暴風となる可能性を考えておく必要があろう。
(金子 大輔)






