東京での日食
[2009-07-25 11:54:07]
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22日、国内で46年ぶりに皆既日食が観測された。東京では、太陽の75パーセントが欠ける部分日食。それでも、多くの人が観測用メガネを購入したようで、直前にはメガネを手に入れるのが困難になったほどだ。日食の起きている時間には、多くの人が街角の至るところで空を見上げていた。
だが、当日の東京は暗く低い雲に覆われ、霧雨の降るあいにくの天気。日食の起こっている時間帯、周りの風景に注意していたが、明るさ等の変化は感じられなかった。都内でも、雲間から三日月型の太陽が拝めたところもあったそうだが、残念ながら私は見ることができなかった。ただ、セミや鳥などが不自然に騒いだり、急に鳴き止んだりするなどの異変は、微かに感じられた。
実は太陽では、75パーセント程度の欠けでは明るさがほとんど変わらない。よほど注意していないと、日食が起こっていることに気づくことすら難しいのだ。まして、薄暗い雲に覆われてしまっていると、状況の変化には到底気づけまい。同じ曇り空でも、積雲系の曇りや高曇りならまだよかった。積雲系なら隙間が多く、三日月型の太陽を拝めたし、高曇りなら薄い雲を透かして太陽を見ることもできただろう。今回の東京は、日食観測の観点からは、少々残念な天気と言わざるを得ない。
なお、今後関東で観測できる皆既日食としては、26年後の2035年9月2日がある。東京はわずかにはずれるものの、千葉県や埼玉県では皆既日食となるところもある。また、2012年5月21日にも、97パーセントが欠ける金環日食が観測される。数十年に1回の天体ショー。それに向けて、今から予定を組んでみるのもよいだろう。ただ、何年も先の天気だけは『神のみぞ知る』である。
(金子 大輔)






