都内でもナガサキアゲハ!【写真あり】
[2009-06-16 10:13:43]
14日、23区内のナツミカンの木で、ナガサキアゲハの幼虫を発見した。日本最大級のアゲハチョウで、黒を基調とし、個体によってさまざまな白・赤の模様が入った翅は大変美しい。シーボルトが長崎で発見したことから、本種にこの名前がつけられた。
ナガサキアゲハは、もともと南方系のチョウであり、以前は西日本でしか見ることができなかった。だが、次第に分布を北に広げ、現在は栃木県辺りが北限と考えられている。これも、温暖化の影響であるという説が有力だ。迷チョウ(台風等により、他の地域に運ばれたチョウ)であるとも考えられたが、今では関東地方に定住し、越冬もこなしているとされる。
他に、温暖化の影響で北に分布を広げている昆虫といえば、クマゼミ・ツマグロヒョウモン・ムラサキツバメなどが代表的である。甲子園の中継を聞いていると、背後から「シャーシャー……」というにぎやかな音が聞こえることがあるが、あれがクマゼミの鳴き声である。あのクマゼミも西日本メインのセミであったが、最近は都心でもしばしば鳴き声を聞くことができる。
近年は、特に冬季の気温上昇が著しい。年間最低気温が高くなると、南方系の生き物でも冬を越せるようになるため、生き物の分布がどんどん北へと広がっているのだろう。私がナガサキアゲハの幼虫を都内で見つけたのも、今回が初めて。だが、今後はクロアゲハと同じくらいの普通種となっていくことだろう。
皆様の周辺では、「珍しい生き物を見かけるようになった」ということはないだろうか。もしかすると、それも、温暖化の影響でやってきた南方系の生き物なのかもしれない。
(金子 大輔)






