水戸などで降ひょう
[2009-05-14 21:29:31]

13日、14日は、関東地方の所々で雷雨となった。特に、13日は水戸市などでひょうが観測された。これは、上空に強い寒気が流れ込んできたことに加え、関東平野で東風と西寄りの風がぶつかり合い、積乱雲が発生しやすい状況となっていたためである。
ひょうは、直径5ミリ以上の氷の塊が降る現象である(直径5ミリ未満の場合はあられと呼ぶ)。降ひょうの際には、たいてい雷や突風を伴う。降る時間は、10分以下と短いことが多いが、時に大量に積もって、雪が降ったように真っ白になることもあるという。
関東地方では、5月から9月の暖候期に多いが、詳細に調べると、盛夏は内陸で多く、春の頃には、沿岸で発生のピークとなっているのも興味深いところだ。
ひょうは、雷雲が単独で発達したときに降りやすい。反対に、梅雨前線や台風の中心のような、「雷雲の群れ」の中では滅多に観測されない。また、ひょうを降らせる雷雲は、レーダー等で推定されるより降水量が少ないことも特徴といえる。13日の水戸のケースでも、レーダーで見ると真っ赤であったにも関わらず、降水量は4ミリだ。
※なお、「スーパーセル」と呼ばれる巨大雷雨では、グレープフルーツ大やカボチャ大のひょうを降らせつつ、豪雨となることが多い。ただ、スーパーセルは国内ではほとんど発生しない。
一般の雷雲とひょうを降らせる雷雲の区別は難しいが、激しく雷が鳴ったり、冷たい突風が吹き荒れてきたりしたときには、ひょうの可能性がある。また、天気予報で「上空の寒気」に触れているときにも、ひょうを伴う雷雨を考える必要があろう。日本では、農作物がひょうの被害を受けることが多い。「上空の強い寒気」という報道を聞いたら、降ひょうに備えるようにするとよいだろう。
(金子 大輔)






