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豪雨事故で責任者不起訴に


[2009-04-17 11:41:16]

読売新聞で以下の記事が掲載されていた。「豊島区の下水道工事現場で昨年8月5日、集中豪雨による増水で作業員5人が亡くなった事故。東京地検は現場責任者と気象情報担当者について、嫌疑不十分で不起訴とした」という。「注意報をすみやかに確認し、避難させていれば事故は防げた」として今年2月、東京地検に書類送検。それに対して東京地検は、「担当者は携帯電話の気象サイトで天候を確認しており、必要な注意義務を怠ったとまではいえない」と判断した。

2008年8月5日の東京は、大気の状態が非常に不安定となっており、雷雲の発達しやすい気象状況であった。東京都心でも1時間に59.5ミリの非常に激しい雨を観測し、総雨量は111.5ミリに達している。1時間に50ミリというと大雨警報レベル――まるで滝のようだと感じられ、多くの人が恐怖感や強い圧迫感を覚えるほどの豪雨だ。

だが、「夕立は馬の背を分ける」とはよく言ったもので、雷雲による降水はものすごく局地的であるのが特徴である。豊島区の事故現場では、10分前までごく弱い雨しか降っていなかったのだ。また、気象庁が注意報を発表しても、携帯サイトで情報が更新されるには多少の時間差が生じる。これらにより、東京地検は「予見は困難」と判断したのであった。

事故後、都下水道局は「一滴でも雨が降れば作業を即時中止」というルールを義務付けた。だが、夏の豪雨においてはそれでも一抹の不安は残る。夏の雷雲の成長は恐ろしいまでに早い。晴れ渡っていたところに、わずか数分で巨大な雷雲ができてしまうこともざらである。担当者は、現場の気象状況だけでなく、レーダーを監視し、急激に発達しそうな雲が見られたら作業を中止させるということも必要になるのではないだろうか。

※国土交通省 防災情報提供センター リアルタイムレーダー
http://www.bosaijoho.go.jp/radar.html
(金子 大輔)

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