オオスカシバと夏の天候
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クチナシを丸坊主にするイモムシといえば、「あいつかあ!」と思い当たる方も多いだろう。スズメガの仲間、オオスカシバの幼虫である。オオスカシバは、私が好きな生き物のひとつであり、子どもの頃にはこの昆虫を呼ぶために、クチナシの木を購入したほどである。
このオオスカシバ、とてもガには見えない。方々のブログを拝見していても、「ハチドリみたい」、「派手なやつ」、「地球外生物のよう」……実に様々な表現をされている。だが、「巨大なハチに見える」ということには、ほとんどの方が合点するのではないだろうか。オオスカシバはハチに似せることで、外敵から身を守っていると言われる。
※もちろん、オオスカシバは刺さないし毒も持っていない。
ところで、昨年に比べ今年はオオスカシバがかなり少ないように感じている。我が家にある3本のクチナシでは、今年はトータルで10頭ほどの幼虫しか見ていない。昨年はというと、トータルでは100頭近くに達していたと思われ、クチナシの葉が足りなくなって、近所の大木から葉っぱを拝借してきたほどなのである。ちなみに、クチナシの場所は変えていない。
推定できることとして、夏の天候の違いがある。昨年は記録的な猛暑だったのに対し、今年は雷雨が多いのが特徴だ。しかも、大雨洪水警報が発表されるような非常に激しい雷雨である。チョウやガは、晴れて暑いと活動的に飛び回る傾向があり、雨が降るとあまり活動しない。さらに、強い雨は、身を守る術をもたないイモムシ(幼虫)にとって大変な脅威であり、命を落とすものも多いとされている。このような天候の違いが、オオスカシバの数に影響を与えたと考えることはできないだろうか。
皆様の周りで、「今年は多い(少ない)なあ」と感じている生き物はいないだろうか。身近な生き物の増減……。それにも気象・気候が関わっていることは少なくないのかもしれない。
(金子 大輔)





