雷雨の多い夏
![]()
2008年は、全国的に平年より早い梅雨明けの発表があった。だが、夏空は安定せず、各地で雷雨が多発する状況が続いている。7月28日には北陸地方で1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったほか、近畿・中国地方でも1時間に100ミリの雨が降り、大きな被害も出てしまった。また、7月29日には、都心付近で激しい雷雨に見舞われたし、8月4日から5日には、関東全域で大雷雨になっている。
だいたいの目安として、「すごく降ってる」と感じるのが1時間に10ミリ、車のワイパーが効かず、傘を差してもずぶ濡れになるのが30ミリ、そして50ミリを超えると「滝のよう」でかなりの恐怖感を覚えるとされる。120ミリという雨量が、どれほど凄まじいか……。
雷雨が多発する原因としては、夏の主役「太平洋高気圧」の力が弱いことが挙げられよう。高気圧は雲を押しつぶして晴天を保つ効果があるが、今年はその効果が働きにくいのだ。さらに、梅雨の名残のような前線が消え残っている上、上空に寒気が入りやすく、大気の不安定な状態が続いてしまったのである。
雷雲の成長は想像以上に早い。晴れていると油断しがちであるが、わずか数分で雷雲が発生し、襲ってくることも珍しくない。また、上空に寒気があったり前線が関連しているケースでは、一旦雷雨が収まっても油断はできない。「焼けぼっくいに火が付く」ごとく復活を繰り返し、一度目より二度目、二度目より三度目……と激しさを増すこともある。
このような局地的・ゲリラ的な雷雲の様子をリアルタイムで知るには、レーダーが一番の頼りである。雷雲の正確な位置や強さがわかるので、河川の増水を予測したり交通機関の乱れを読んだりするときにも役に立つ。
※国土交通省 防災情報提供センター リアルタイムレーダー
http://www.bosaijoho.go.jp/radar.html
夏、特に雷雲予報のある日には、頻繁にレーダーをチェックし、赤や黄色の雲が近づいてきたら警戒するようにしたい。
(金子 大輔)






