まもなく梅雨本番か
[2008-06-01 02:44:26]
5月28日には、九州南部・四国地方の梅雨入りが発表された。いよいよ本格的な雨のシーズン……豪雨による気象災害が心配されるが、夏場の水資源確保のためには、梅雨はなくてはならないものともいえる。
ところで、関東地方の方は「梅雨前線による大雨」というニュースを聞くたびに、首をかしげてしまうことはないだろうか。関東地方での梅雨というと、どんよりと肌寒くて、弱い雨が降りしきる印象があると思われるからだ。うっとうしさは感じるものの、土砂災害や洪水とは、イメージが結びつきにくい。
それに対して、九州などの方は、梅雨といえば滝のような豪雨と凄まじい雷鳴、そして蒸し暑い天候を思い浮かべるのではないだろうか。
これらこそ、梅雨前線の典型的な特徴と言ってもよい。通常の地上天気図で見ると、大陸南部から日本の東海上まで一本の長い前線が描かれるが、西の方と東の方では、性質が大きく異なるのだ。さらに、梅雨前線を活発化させる「湿った暖かい空気」は、たいてい西風としてやってくるので、豪雨は西の地域ほど、あるいは日本海側ほど起こりやすくなる。
今年も、西日本では強い雨が降っているにも関わらず、関東地方ではシトシト雨しか降らないという特徴が強くなってきた。梅雨の本格化のシグナルであろう。
なお、台風が近づいたり上空に寒気が入ったりすると、梅雨による大雨の発生頻度が高くない関東地方でも、激しい雨となることがある。梅雨の大まかな特徴はあるとはいえ、個々の年・日々の細かい個性が生じることは、気象現象では避けられない。年間で最も予報の難しいシーズン……だからこそ、最新の気象情報に注意して災害に巻き込まれないよう警戒していくようにしたい。
(金子 大輔)





