雨風は虫にとっても試練?!
[2008-05-31 01:47:45]
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5月前半、庭で営巣するセグロアシナガバチを発見したという話を書いた。アシナガバチの巣作りは、女王バチ一頭だけで始められ、入梅の頃には働きバチが誕生し始める。その後、働きバチがどんどん羽化し、夏には大家族となるのが一般的だ。
だが、庭の巣では、5月下旬に女王バチの姿が消えた。アシナガバチの場合、夜になっても巣に戻らなければほぼ絶望的。なんらかの事故にあったと推定せざるをえない。自然界でも、9割近い巣が廃巣になってしまうという。原因はやはり女王バチの死亡が多い。他の昆虫や鳥に襲われるだけでなく、雨風や気温変化などで命を落とすことも少なくないと言われる。また、一人で巣作りをしている頃の女王バチは情緒が不安定で、刺激を受けると「育児放棄」等の異常行動をする例も知られる。
もし、無事働きバチが生まれる段階になれば、女王バチは「専業主婦」として巣内の仕事に徹することになる。巣はどんどん発展するのみで安心と思いきや、その頃には梅雨前線も活発化し、大雨が降りやすくなる。たくさんの働き蜂が生まれた巣でも、雨風で壊されてしまうことは決して少なくない。実際、梅雨に雨が多かった年には、真夏にハチの数が少なく、空梅雨になるとハチが多い傾向があるという。梅雨の大雨におびえるのは、決して人間だけではないのだ。
永遠に戻らない主を待ちながら、朽ちていく一方の廃巣……なんともいえぬ寂寥感が漂う。これから本格的な大雨、そして台風シーズンを迎えることになる。方々の草むらで必死に営巣しているアシナガバチ、その他さまざまな虫たちには、無念な結果になった我が家のハチの分までがんばってほしいものである。
(金子 大輔)





