アシナガバチ営巣の季節
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庭でセグロアシナガバチが営巣しているのを見つけた。アシナガバチの女王は、4月から5月になると草むらなどに巣を作り始める。木を顎で削り、唾液と練り合わせてパルプにしたものが巣の材料だ。また、アオムシ・毛虫を狩っては巣の幼虫の餌にする。
写真は5月12日のものであるが、この日は肌寒い曇り空であったためか、女王バチはほとんど動かなかった。ハチは典型的な晴耕雨読型で、天気の悪い日はあまり活動しない。部屋の中には半透明の丸いものが見えるが、それが卵だ。この卵が成長すると働きバチとなり、女王バチの仕事を手伝うようになる。セグロアシナガバチの場合、最盛期には部屋は400房くらい、働きバチは50頭くらいに達することもあるという。
アシナガバチは、人家の近くに巣を作ることも多い。だが、攻撃性は弱く、ハチを捕まえたり巣にぶつかったりしないかぎり、刺されることはまずない。私も、巣にかなり接近して写真を撮ったことがあるが、特に怖い思いをしたことはない。アシナガバチの巣を発見しても、特に危険な場所でない限りは、駆除でなく見守る方向で考えてはどうだろうか。巣が毎日大きくなる様子は、観察すると大変楽しく興味深いものである。
なお、人が接触する可能性のある場所に営巣した場合でも、女王バチ1頭で巣を守っている時期であれば、移動させることも可能だ。早朝、まだハチが活動しない時間がチャンスと言える。
ただ、アシナガバチは時に洗濯物にもぐりこむ。そのハチを知らずに圧迫してしまって刺される例はけっこうあるので、近くでハチが営巣しているときには十分注意するようにしたい。
それでも万一刺されてしまったら、傷口を水で洗って冷やし、抗ヒスタミン剤の入った虫刺され薬を塗っておくとよいであろう。さらにごくまれではあるが、吐き気やめまい等のショック症状が出たら、すぐに病院へ向かうことが大切だ。
(金子 大輔)





