「月の女神」誕生と天候
[2008-04-23 16:59:36]
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我が家で越冬していたオオミズアオ(ヤママユガ科)のサナギが、数日前に羽化した。オオミズアオとは、4月から5月に羽化する大型のガであり、水色から黄緑色で大変美しい。関東各地に生息しているらしいが、どこでも数は多くはない。おとなしく人懐っこい性質で、指を出せば、たいていちょこまかと歩いて乗ってくる点にも愛らしさを覚える。
オオミズアオが羽化した日のことを考えると、おもしろいことが想像できる。これまでも気温が20℃前後の暖かい日はたくさんあったはずだ。だが、それらの日を選ばず、なぜ今週になってから羽化したのであろうか。
先週までは天気変化の周期が早く、晴天が長続きしなかった。しかも、天気が崩れるときには気温が下がり、大荒れとなる傾向も続いた。
だが、今週に入って3日間晴天が続いている。木曜日に崩れが予想されているものの、気温はそれほど下がらないし、前回ほどの大荒れとなる予想でもない。ガにとっては、風が強くなければ、にわか雨はそれほど苦にならないとの話がある。昆虫採集を行う人によると、蒸し暑い小雨の夜や霧の夜は、たくさんのガが集まり、思わぬ珍種が採れることすら多いのだという。
「カマキリは、豪雪の年には高いところへ産卵する」等、昆虫が天候を予測しているのではないかと推測される行動は多い。我が家で羽化したオオミズアオも、もしかしたら天気変化のリズムを察知して、今週羽化することを選んだとも考えられないだろうか。
オオミズアオは、その美しさから「月の女神」とも呼ばれる。夜空を舞う青白い巨体は、その名にふさわしい優雅さと妖しさを持つ。なお、我が家でオオミズアオが羽化したのが、満月の日であった。これもはたして偶然のできごとなのであろうか。
(金子 大輔)





