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太平洋側で相次ぐ降雪


[2008-02-10 01:36:11]

1月の下旬あたりから、太平洋側でも雪の降ることが多くなったと感じている方が多いことであろう。ふだん雪の少ない関東・東海・近畿南部・山陽などでも、何回も積雪に見舞われた所が多い。
これは、南海上を進む「南岸低気圧」のしわざだ。太平洋側の雪は日本海側の雪と違って、寒気の流れ込みによって降ることよりも南岸低気圧によって降ることが多い。この冬は、西高東低の冬型が長続きせず、南岸低気圧の発生が実に多いのだ。1月下旬以降、目立ったものだけ数えて5回以上も南岸低気圧が通っている。

ただ、南岸低気圧が次々と通るだけでは雪の日が多くはならない。気温が高いと、太平洋側の都市部では雨になってしまう。太平洋側の都市部に雪をもたらすには、南岸低気圧の通過に加えて、寒気に覆われていることも必要になる。この冬は、このふたつが満たされているために、相次いで降雪に見舞われてしまっているのだ。

南岸低気圧が多かった年としては、過去、非常に過激な年が思い浮かぶ。1984年だ。この年、次から次へと南岸低気圧が通過し、東京で29回も雪を降らせている。しかも、そのうち4回は、「大雪警報」まで発令され、東京の総積雪量はおどろくべし92センチに達しているのだ。大雪警報が発令されるのは、概ね5年に一回程度というところから考えても、1984年がいかにシビアな年であったかが想像できよう。

今年は1984年ほどではないとはいえ、同じ傾向を持つ年といってもよい。特に、2月、3月と春めくにつれて南岸低気圧は発生しやすくなり、急激な発達をする例も多くなる。太平洋側の都市部では、まだまだ気が抜けないかもしれない。
(金子 大輔)

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