冬を迎える動物たち
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冬を前にして、各地で紅葉そして落葉が進んでいる。それに伴い、動物たちも冬眠を始める頃合であろう。
日本にすむリス、クマ、コウモリなどの多くの哺乳類は、寒くなると冬眠の準備を始める。洞穴などに隠れて長い眠りにつくのだ。一方で、鳥類は長距離移動ができるために、冬眠というよりも暖かい地域へ移動するスタイルが目立つ。
また、爬虫類や両生類も冬眠をする。自然界では、おおむね枯葉や土にもぐりこんで冬を越しているという。飼育下でも似た環境を作ることで無事冬眠させることもできる。たとえば、水生のカメであれば水を深くして、土や腐葉土をたくさん入れるとそこに潜ってゆく。ただ、子ガメは体力がなく、冬眠に失敗する可能性が高いため、保温の方が無難かもしれない。保温とは、「ヒヨコ電球」「赤外線電球」で温度を上げ、暖候期と同じように餌を与え続ける方法である。ヒヨコ電球は、ペット用品店やホームセンター等で購入できる。
さらに昆虫類もユニークな冬眠をする。子どもの頃、カブトムシやクワガタを飼っていた方は多いことだろう。そのとき、カブトムシは決して冬まで生きられなかったのに、クワガタは何年も生きていたことが思い出されないだろうか。ただ、クワガタの中で一番多く見られるノコギリクワガタは冬を越すことができない。オオクワガタやコクワガタが、朽木や腐葉土に潜って冬を越すことができるのだ。
チョウ・ガは種類によって越冬スタイルが様々である。アゲハやモンシロチョウはサナギで冬眠するが、オオムラサキは幼虫で冬を越す。さらに、キタテハのように成虫で冬を越す強者もいる。キタテハの成虫は、かなり晩秋まで見かける上、春一番で見ることができるのはこのためである(写真)。
生き物における冬眠のメカニズムには、まだ謎も残るが、冬眠が生き物の寿命を伸ばしているという説もある。われわれ人間には、冬眠を経験することはできないのが残念なところである。なお、風雪をしのげる人家は、虫や小動物の冬眠場所として選ばれることも多い。年末に大掃除をすると、思わぬ所で、長い眠りについている生き物の、あどけない顔を見ることがあるかもしれない。
(金子 大輔)





