突然やってくる冬
[2007-11-22 23:41:00]
木枯らしが吹き、街ではクリスマスのイルミネーションが登場し始めた。2007年の夏は記録的な猛暑だったうえ、秋も気温が比較的高かったために「もう冬なのか」という印象が例年以上に強い。
季節がスキップしたように感じる原因としては、ここ数日の寒気の流れ込みも挙げられよう。11月後半になってから真冬並みの寒気がしばしば南下するようになった。北日本や標高の高い地域では突然の雪に見舞われ、一気に真冬の景色へと変わってしまったところが多い。11月22日21時現在の積雪は、酸ヶ湯(青森県)で121センチ、横手市で49センチ、青森市で18センチなどとなっている。東北の日本海側などでは暴風雪警報の発表されたところもある。また11月として観測史上最大の積雪深となったところもあった。
このような「夏のち冬」の気候には「ラニーニャ現象」が関係している可能性があるという。ラニーニャの年には、夏は猛暑に冬は寒冬になる可能性が高いとされる。つまり、暑さ寒さのメリハリが大変シャープであるというのだ。たしかに今年の夏も、はじめのうちは「もしや冷夏ではないか」と思いかねない状態であったが、遅い梅雨明けとともに突然記録的猛暑となった。
近年の冬の例では、2005年12月の「平成18年豪雪」がラニーニャ現象下で起こったのは記憶に新しい。このときには寒気が平年より南まで南下しつづけ、普段雪の少ない西日本の太平洋側でも記録的な大雪に見舞われた(名古屋市で23センチ、鹿児島市で11センチなど)。今年も、雪の多い地域ではもちろんのこと、ふだん雪の降らない地域でも、早めに大雪に対する備えをしておくとよいであろう。
(金子 大輔)





