冬に向けての健康管理
立冬が過ぎ、いよいよ冬の訪れが感じられるようになってきた。平年に比べて暖かな秋を過ごしてきた体には、かなり応えるかもしれない。一般に冬が近づくと風邪を引きやすくなるうえ、インフルエンザのリスクも高くなる。私も近日中にインフルエンザの予防接種を受けておこうと考えている。
冬に要注意なのはインフルエンザばかりではない。冷たい空気に触れると、全身の血管は収縮するという性質がある。その結果、脳血管疾患や心筋梗塞の危険が高くなるのだ。冬は、入浴などの際にもあらかじめ浴室を暖かくするなどして、急激に冷気に触れないよう工夫するとよいであろう。
また、冬に症状が出る「冬季うつ」というものもある。秋から冬になって集中力がなくなる、人付き合いがおっくうになる、過食や過眠傾向、食べ物の好みが変わるなどが代表的な症状だという。うつは(冬季うつに限らず)早い段階で手を打つほど予後がよいので、心配になったら心療内科等の医師に相談するとよいだろう。
冬季うつの予防としては、なるべく日光に当たることが一番。うつの原因は神経伝達物質のひとつであるセロトニンの分泌が減少することだと言われている。セロトニンは安らかで落ち着いた気分を作り出す作用がある。日光に当たることでセロトニンの分泌が増え、うつ症状が軽減するとされている。そのほか、たんぱく質や炭水化物、ビタミンB6を含むバナナや青魚などを食べることも冬季うつを予防したり、症状を緩和したりする。
このように、寒くなってくると気分や体調がダウンしがちだ。だが見方を変えればこれからの時期、クリスマスに冬休み、正月……愉しいことが目白押しである。冷えてくる季節だからこそ早起きをしてカーテンを開け、たっぷり朝日を浴びてみよう。そして、「食欲の秋」を延長させて、栄養のあるものをたっぷり食べ続けるのもオススメである。冬を楽しむことこそ、健康へのパスポートと言えるかもしれない。
(金子 大輔)






