初雪前線が南下中
[2007-11-10 12:58:59]
11月になると、降る雨がとても冷たく感じられる。息が白くなったり傘を持つ手がかじかんだりし、内陸の地域や北日本では、「雪に変わるかもしれない」と思いながら空を見上げる人も増えてくるだろう。
10月12日に稚内、10月13日には旭川、そして11月2日に札幌で初雪を観測した。2007年の夏は長かったものの、着実に冬が歩み寄ってきた。近日中にも初雪を観測する地点はどんどん増えていくと思われる。
ところで、暖冬や温暖化について話題になることが増えてきたにも関わらず、近年の関東で驚くほど早い初雪を観測した年がある。2002年だ。2002年の11月9日、寒気移流が強まり、上空約5500メートルでマイナス30℃の寒気が太平洋沿岸まで南下した。そして熊谷や前橋では初雪が観測されたのだ。なお正式な記録としては残っていないものの、南関東各地域でもこのときに雪が舞ったのが目撃されている。
この雪が舞ったとき、熊谷の気温は10℃近くあった。空気が乾燥していたり上空の寒気が強かったりすると、このような高温下でも降水は雪になってしまう。11月9日というと概ね青森の平年の初雪日と同じであり、熊谷の平年日と比べても54日も早く、驚異的な記録ということができる。
これからも季節。空から落ちてくるものは雨ばかりでなく、雪となる可能性がどんどん高くなってくる。熊谷の例のように、気象条件によっては思わぬタイミングで初雪が舞うこともある。雲が広がってきたとき空を見上げていると、「初雪の瞬間」という冬の便りを誰よりも早く受け取れるかもしれない。
(金子 大輔)






