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北海道佐呂間町竜巻災害から一年


[2007-11-08 10:56:14]

11月7日で、「北海道佐呂間町竜巻災害」から一年だ。昨年の11月7日昼過ぎ、北海道佐呂間町で竜巻が発生し、9人が亡くなる大惨事となった。現地の写真を見ると、建物などが原型をとどめないほどに崩壊しており、竜巻の凄まじい力に恐怖を感じたのを覚えている。

ところで竜巻の強さを表す際には、F(藤田スケール)という単位が用いられる。F0からF5までの6段階(文献によってはF6を定義しているものもあるが)があり、F0では木が傾いたり、道路標識が損壊、F1で屋根が飛び自動車が動かされる。そしてF2になると家の壁が飛び、車が転がる状態、F3では家が壊れ、車も飛ばされる。さらにF4では家は粉々、F5になると家は土台を残してそっくりそのままなくなり、電車や車が上空を飛びまわる事態になってしまうという。
佐呂間町の竜巻はF3とされている。日本ではF4以上の竜巻の報告はなく、現在のところはF3が上限だ。F3の竜巻は佐呂間町竜巻のほかに、1990年の茂原竜巻などが知られている。

このような強い竜巻を起こすのは、スーパーセルと呼ばれる巨大積乱雲であることが多い。スーパーセルは寿命が長いうえ、落雷が非常に活発でグレープフルーツ大のひょうを降らせる、きわめて危険な積乱雲だ。ただ、日本の気象条件ではあまり発生せず、発生しても比較的小規模である。日本でF4、F5の竜巻が発生しない理由がこれであろう。
また、竜巻の発生数が多いのが関東平野や沖縄県などの平坦地だが、竜巻が発生しにくいと言われた佐呂間町(北海道オホーツク海側)でも発生してしまったので、それ以外の地域でも油断は禁物。

竜巻は、強い寒気や強い低気圧に伴って発生している。これからのシーズン、急激な寒気流入が予想されるときは要注意だ。「平坦地に発生しやすいことから、学校などが竜巻に巻きこまれるリスクも考えられる。もし竜巻が近づいてきたら校庭の児童・生徒を教室に入れ、地震のときのように机の下に隠れさせるとよいだろう」(講談社『暴風・台風びっくり小事典』)ということである。
(金子 大輔)

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